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ボロボロゾウシ

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2016.03.01 Tue 「 コミティア114参加顛末(後編)日記
コミティア114参加の顛末。どれだけ前の話だよと。思ったより長文です。何をするにもいつも遅めなのにこんなクローズドに過ぎる日記ではすこぶる饒舌である。†悔い改めて†


・いざ東京へ

出発日はイベントの前日。東海道新幹線では窓側の席だったので、富士山見れるかな~と思っていたが、いつのまにか寝こけていて気付けば東京間近だった。新幹線から見る富士山は他の山と一線を画す存在感なので、できれば見たかったが眠いならしょうがない。
観光しようにも宿チェックインまでにひどく迷子になってしまい、重い荷物を引きずりつつさまようはめになったので、アーバンな空気をあまり堪能できないまま宿に入ったらすぐにお風呂に入ってプレミア12を見つつ就寝。
他の方のイベントレポを読むとコピー本をギリギリまで作るなりいろいろ修羅場となる場合があるみたいだけど、私の場合は急ぎで用意するものは無かったのであとは浪費した体力を如何に回復するかだけである。
即日全身筋肉痛が出たのでまだ若い!などと吠えそうになるが、筋肉痛を通り越して既にこれは急激な負荷によるケガなのだと考えるに至る。

・当日

コミティア会場、東京ビッグサイトへ。途中の乗り換え駅のホームで500mlペットボトルのお茶を一本購入。緊張で食欲が無かったので、朝は何も食べず、あらかじめ買っておいたカロリーメイトをひと箱カバンに忍ばせてあるだけ。電車内が混み合う中座席に座れたので、なるべく体力を摩耗しないよう気を遣う。
りんかい線の国際展示場駅から吐き出される人波は女性比率が高い。
天気はあいにくの雨だが、駅についた頃には小康状態だった。
駅からビッグサイトまでしばらく歩くことになるが、田舎では車で移動するような距離なので到着前に既にヘトヘトである。
暑くなく寒すぎでもない、やはりこの時期の参加にしておいて正解だった。
思えば東京駅内で山手線から京葉線へ乗り換えるときにも同じ駅内とは思えない距離を歩いたので東京住まいの方の健脚ぶりに恐れをなすばかりだ。しかも周りの人みんな歩くのが早い。すごい(小並)。
人波に身を任せる形でヨロヨロと歩いていく。すると例の逆三角形が二つ連なったあの形の巨大な建物が見えてくる。画面の向こうでしか見たことのないものが目の前にあるという感動。
周りの人たちは同時開催のイベントにそれぞれ吸い込まれていき、私もいろいろ間違えながらも東2,3ホールを目指す。

会場到着は10時すぎくらいかもっと遅いくらいか。
既に多くのサークルさんが到着して大体の設営を終えており、私も自分のスペースへ向かう。
見渡す限りびっしりと机が並べられていて、そこにちゃんとスペースを構えている人々がいて、その一つ一つがレベルが高くて、目を丸くするばかり。
自分のスペースに着くと、お隣の方々にご挨拶をし、スペースの机の上に置かれていた大量の印刷所チラシをとりあえずどけて、設営に入る。
荷物展開スペースがすぐ近くにあるスペースでラッキー!と思っていたら、時間が遅かったのか既に荷物は会場端の宅配便スペースに片付けられており、私の送った段ボール箱もそこまで取りに行く必要があるようだった。

11時。一般入場開始。
開場とともに拍手が起こる。思ったより設営に手間取り、会場一番にスペースまで足を運んで下さった方(神様とお呼びしたい)を一度お断りするハメとなった。その節は大変申し訳ございませんでした…。
数分後やっとこ設営が終わり、スペースで椅子に座る。
同人イベントでの作法は守れているだろうか。30spだろうと5000spだろうと私の身は一つだしやることが変わるわけでもあるまい…。
緊張しつつマップを広げ、家でチェックを打っておいた知り合いのサークルさんの位置と方向を確認する。そうする間にも、立ち止まって本を手に取っていただいたり、購入して下さる方がいて、意外なことに割と忙しめに清算したり補充したり雑務に追われることとなった。
↓ちなみに当日のお品書き。

イラスト本がメインで、グッズとして試しに少部数作ってみたメモ帳、イラスト本収録の絵を使ったポストカードセット。
今の同人イベントでラミカやペーパーという文化が残っているのか疑問だったのと、単純に用意する時間が無かったので、その中で無難に行こうとチョイスしたラインナップ。

11時、12時とわりと人が途切れず訪れ、席を外すにもタイミングが掴めない。ぼっち参加の宿命である。
午前中のうちに、Twitterで交流していただいている方々や、仕事関係でお世話になっている方、新しくご相談に訪ねて下さる方など、様々な方がスペースにいらっしゃった。名刺交換をして頂いたり、本を頂いてしまったり(仏様と呼ぼう)、差し入れを頂いてしまったり(稲尾様や!)、雑談していただいたり、なんとも至福の時間である。パソコン画面の向こうであの神絵を描く方々に、お仕事のご相談を下さる方に対面しているのである。首都東京の魔を垣間見る心持というほかない。
ネット弁慶オーラが染み出していないか?人との距離の縮め方がよく分からないオーラが出ていないか?普段、人の集団の中では隅っこに一人いる低コミュ力の私だが、1対1のコミュニケーションならなんとか取れるためか、嬉しいことに素敵な方々と色々お話をすることが出来た。
もちろん、私も時折席を立ち、自分の本を手に挨拶に回る。どの方もお優しい。この方があの絵を描いていらっしゃるのね…!と感動しきりである。

14時ごろから時が経つにつれて、訪れる人がまばらになる。また、立ち止まって本の中を確認して下さる方がいても、そっと戻して立ち去る方が増える。(しかし立ち去る時にお礼を言って下さったり会釈をして下さるのは初めてだったが、すごく爽やかな気持ちになるね)
メモ用紙の正の字の数を確認すると、売り上げた全体数内での比率は本がダントツで、その他グッズはその数に全く及ばないという状態である。
人波がかなり落ち着いた15時ごろに机の上を片付け段ボール搬出、そのまま人々の雑踏の中に消える。
お試しで一度スペースに足を運んで下さったなど、またお会いできるか分からない方々と一期一会。お祭りが終わったらまた皆人波にのまれて私も含めそれぞれの人生のモブシーンと化す、そんな感覚が物悲しくもあり旅情的で、イベント参加はこれだから好きなんだよなあと思い直す。


・各頒布物について
関係ないがつい最近まで頒布をなんとなくひんぷと読んでいて、イベントに出てみようと色々調べている過程ではんぷであると知った。

イラスト本
A4/40Pオールカラー/表紙PP+紙変え/本文マットコート135kg。会場頒布価格900円。
各ネット書店での委託通販でも税込み900円(+送料)となるように調整。
同じような仕様のイラスト本の市場価格(?)と比べると恐らく安価な方になるよう設定したつもりである。
内容にweb再録が多い点と印刷費用がセール価格のためかなり抑えられた点、旧オリジナル絵(モノクロ含む)が多い点、それと本の印刷時のオプション仕様(PP加工など)を価格に反映させないという話をwebで見かけたことも理由のひとつ。
制作においては、素材は揃ってるし、お仕事絵については各社に許可を求めつつ、編集などカンタンに終わるだろう…と思っていたらどっこい。色々なイラスト本を参考にするため周りに何冊も広げながら、どうレイアウトするか悩み、実際のレイアウト・文字入れ作業でもフォントをどうするか、画像サイズはどうするか、コピーライトの表記方法をどうするか、レイアウトや文言の参考のために広げているイラスト本の絵の凄味と比べながら自分の絵の原寸データを扱わなければならない苦痛など、普段使わない脳の領域を絞りに絞る必要があって、思いのほか大幅に時間がかかった。
印刷会社さんに頼む際は、セールだし、滅多に発行できるものじゃないし、折角だから贅沢でがっしりした感じの仕様にしようと注文してみた次第。
出来上がりを見るとレイアウト的に未熟な部分が散見できて、次回また本を発行する機会があったらぜひ直したい部分である。

メモ帳
40P/絵柄1種/裏面白紙/表紙トレーシングペーパー/会場頒布価格300円
サンライズさんで作れるクロス巻きメモ帳DX。作る側のロマン枠。
自分の絵のちゃんとしたグッズってやってみたかったんや…。

ポスカセット
3枚セット/絵柄3種/会場頒布価格200円(イラスト本とセットで100円)
オリジナル絵3枚。イラスト本900円とセットで1000円とし、セットを希望頂いた場合は100円お釣りが不要となるよう調整。

会場でこれらを並べて座っていて一番意外でありがたかったのは、イラスト本を購入して下さる方の体感的男女比が完全に半々だったこと。
私の好きなように作っているしまあ女性向けの本だろうとモヤモヤ思う程度に制作しているので、年齢層も幅広く色んな方にお手に取っていただけたことにかなりビックリでありました。ありがとうございます…!


・イベント終了後

イベントが終わるとまた一泊し、最終日の夕方前まで観光気分で東京をめぐる。
その日はカラッと晴れており気温も丁度良く、葛西臨海水族園でSDカードが詰まるまで写真と動画を撮りまくる。
葛西臨海水族園は学生時代に研修旅行で訪れ、班のメンバーとあまり馴染めないでいた私には無味乾燥で砂を噛むような感覚ばかりを味わった場所のひとつであり、一人なんのしがらみもない状態で訪れれば美しいものを存分に堪能できる場所だったのだと思い出を書き換えることができた。
…唐突に心の古傷がうずいてしまった。
他には明治神宮やその前の原宿も回っておりました。クレープ食べ歩き。
かなり充実した旅程を経て東京駅から帰路につく。


コミティア参加旅、かなり大満足でした。
また次回本を発行できるくらいネタが溜まったら、参加申請したいと思います。今年の秋くらいかな…。定期的に参加するとしたら年1になりそう。
その他の東京ほか地域の同人イベントも参加してみたいけど、オリジナルに絞った来場者が多いイベントの方がオリジナルの場合頒布しやすい気がしないでもない…。だとしたら大規模な東京コミティアか、東京よりは距離が近い名古屋か関西か…。関西は漫画本オンリーという情報を見たことがあるので名古屋かな…。
次回を考えるには頒布物も心もとない感じなので、まずは絵を描くことですねえ…。
イベント参加も続けられるようぼちぼち頑張りたいと思います。

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今日にいたるまでお仕事で制作させて頂いたイラストを何点か公開しております。あれ、こういうことを告知するためにこのブログにお仕事タグを作ったはずなのにおかしいな……。
ぜひご覧いただけますと嬉しいです。
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